『出血(1)サービス』
母:「あっちの『かえで』という店で、明日から春のバーゲンセールをするって!全品7割引だよ、信じられない!欲しい服が無くならないうちに、明日買いに行こう!」
娘:「えっ、70%オフ!?今までの価格も安かったのに!先週その店で靴を買ったよ…。あの店はなかなかセールしないから…先週買わなければよかった。」
母:「全品7割引の大出血サービス…。下げれば下げるほど売れるのかな。」
娘:「何か良いものあるかな?セールだから沢山の人が買いに来るよね。取り合いになりそうだね。」
母:「そうすると、明日の朝はオープン前に並ばないと。いい機会は利用するものだわ。」
娘:「私に似合う服があれば買っていい?なかなかこんなに安い日はないから。」
母:「買ったらいいよ、セールの間に。」
娘:「ここは安い店で有名だけど、セールのためにまた人気になるね。お母さんとのショッピング、楽しみだな〜!ところで、今日のお昼は何を食べる?」
母:「じゃあ、うどん屋さんに行こう!食事の最中に明日の作戦を考えよう!」
娘:「ささっと食べられるという点で、うどん屋さんに賛成!」
『坊主頭(1)』
父:「お母さん(2)、太郎は起きているの?」
母:「うん。8時から起きているよ。」
父:「ところで太郎は、学校休んだんだって(3)?どこか悪いのか?」
母:「いや、学校で友達にからかわれたらしい(4)の。」
父:「学校を休むほどからかわれた!?学校というのは、厳しい場所だな。なぜだろう?」
母:「それが、大好きな女の子に太郎の容姿をからかわれたらしいのよ。」
父:「容姿?どの部分?」
母:「あなたがカットしてあげたヘアスタイルがダサいためにからかわれたのよ。坊主頭はもう古いということ…坊主頭に否定的な生徒が多いの。思春期の子供はそういうものよ。」
父:「まだ子供だぞ?からかうほどダサい髪型ではないのに。野球をしているから坊主頭が合うと思って。じゃあ、原因は僕にあるのか。」
母:「まあ、そうね。謝っておいてね。」
父:「うん、そうする。今から謝りに行くよ。」
《太郎の部屋に行った後》
父:「太郎、お父さんのヘアカットで嫌な思いをしたね。ごめんね。」
太郎:「お父さんは悪くないもん。女の子にからかわれて、泣いたんだ。弱い自分が悔しいよ。」
父:「えらいね(5)。もっと自信をもって。とても似合っているよ。髪の毛もすぐ伸びるし、今度は坊主頭にしなくてもいいからね。」
太郎:「野球のチームのみんなは坊主頭だし、野球のユニフォーム姿(6)と坊主頭はかっこいいよ。だから、また伸びたら僕のために髪の毛をカットしてくれる?大谷という選手が憧れなんだもの。」
父:「もちろんだ。みんながカッコイイと言うほど上手にカットするよ。お前ほどイケメンな人はいないよ。」
太郎:「うん!強くなるために明日から学校に行くよ!お父さんのおかげで元気が出たよ!」
父:「そうだな。次回は一緒に相談した上で、カットしよう。」
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