[N2] Lesson 1

  • 選挙(せんきょ)

    息子(むすこ):「もうすぐ選挙(せんきょ)だけど、お(とう)さんもう()めた?」

    (ちち):「うん。()めたよ。お(まえ)も18(さい)だから投票(とうひょう)出来(でき)るけど、友達(ともだち)とそのような(はなし)はするのか?」

    息子(むすこ):「どうやら(みな)あまり興味(きょうみ)がないんだ。選挙(せんきょ)があることを()らない()もいるし…。その話題(わだい)()めるよりほかないんだ。」

    (ちち):「そうだよなー、高校を出てすぐに選挙(せんきょ)って難しいよなー。まっ、きちんと調べてから投票(とうひょう)するのがいいと思うよ。万が一質問があれば、聞いてくれ。でも、投票(とうひょう)先の決定(けってい)を僕に任せるのはダメだぞ。」

    息子(むすこ):「今の政党のままでもいいのかな?でも、コロナ対策も完璧に出来(でき)なければ意味がないし、オリンピックの不手際も多々あったし。今日本はコロナの感染者数が大変なことになっているよね。」

    (ちち):「うんうん(1)。もっと危機感を持って、ニュージーランドのように早めにロックダウンをするべきだったと思うよ。最近のニュースで見たけど、ニュージーランドは1人が新型コロナウイルス陽性と判定された時点で、全土で緊急ロックダウンを実施すると発表したよ。アーダーン首相は記者会見で『こうした事態への対応は計画していた。断固とした早期の対策は、以前(いぜん)もうまく機能した。抑え込まないとどうなるか、私たちは他の国の例を見てきた。チャンスは1回しかない。』と言っていたよ。今回もニュージーランドが日本のように感染拡大するのはあり得ないだろう。感染拡大を防ぐに相違ない。万が一感染が拡大したら、びっくりするよ。ニュージーランドを見習わざるを得ないよね。どうせ、日本の政府は見習わないだろうけど。」

    息子(むすこ):「ロックダウンをしたら経済が大変なことになるかもしれないけど、これ以上感染者数を増やさないためには必要なことだね。市民全員がきっちり守ると、ニュージーランドのように半年間誰も感染しない日々が続くなんてことにもなり得るよね!!これはニュージーランド政府の努力にほかならないよね。」

    (ちち):「政治家は、しっかりと国民の声に耳を傾け、国民のために尽くしえる人、実行力があって国民にちゃんと目を向けてくれる人がふさわしい。」

    息子(むすこ):「でもさ、どうせ日本は選挙(せんきょ)の時は一応そう言っておいて、終わると自分の保身のことばかり考えたり他人任せにしたりする政治家もいる…。そんな人は信頼し得ないよね。せめて正直でいてほしいよ。期待しようがないんだもの。本当に、期待できっこない。この気持ちは彼らのせいにほかならないさ。僕らに期待させられるものなら、そうしてほしいよ!」

    (ちち):「確かに目先の利益に目がくらんで私腹を肥やす(2)ことばかり考えている政治家が多いな。でも、若者も、将来のためにちゃんと考えて選挙(せんきょ)をするよりほかないのさ。僕は政治を若者に任せたいさ。年寄りが中心にいたら現実は変わるまい。」

    息子(むすこ):「そうだね。一応投票(とうひょう)をするよ。もしできるものなら、この現実を変えたいんだ。公民の授業の知識(ちしき)を活かして、投票(とうひょう)先を()めるよ。」

  • 田舎(いなか)生活(せいかつ)

    山川:「もうすぐ引っ越すって言っていたっけ?」

    高山:「3か月後に引っ越すつもりで、今は家探しをしているよ!」

    山川:「自分に合う家(1)が見つかるといいね!!」

    高山:「自然がいっぱいの所を考えているんだ。」

    山川:「そうなんだ~!私は逆に環境より便利さの方が大切だと思うけど!たまに息抜きで田舎に行って『あー久しぶりだな、こんな景色は。』となるのがいいんだよ。毎日田舎暮らしだと、そんな気分にはなれないと思うよ。」

    高山:「どれくらいの田舎を想像している?山中にポツン(2)とあるログハウス!?バスや電車もないような人が少なすぎる所は考えていないよ(3)。都会から少し離れていて、物静かな場所で、自然を活かして家の庭や近くで農作物を育てたいと思っているんだ!今はまだ私の夢だけどね。」

    山川:「それなら、納得だわ。老後の生活も考えているんだね。私は一応都会がいいなぁ。田舎では生活できっこない。」

    高山:「働いているときはそう思うだろうけど、老後はどうするの?」

    山川:「老後は運転免許を返納(4)するつもりだから、生活が便利な駅周辺がいいんだ。電車に乗るのが好きなんだよ。あなたと考えが逆になるけど、買い物や病院に行く時に車を運転したくないんだ。どうやら、高齢者は運転中に誤動作をして事故を起こすことが多いらしいしね。」

    高山:「一応僕も、高齢になったら運転は控えるつもりで考えているよ!退職して暇になったら農作業に興味(きょうみ)を持つこともあり得るから、また引っ越ししてから見に来てよ!」

    山川:「もちろん!断りようがないよ!また引っ越しして落ち着いたら連絡してね!旅行のつもりで行くから!この約束は忘れるまい!」

    高山:「それなら、それで()まりだね!」

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